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2023.01.10

施工事例

【外壁塗装工事の流れを解説】 高圧洗浄とクラック補修など下地の補修を行ってから、外壁を塗装します

家に住み続けている以上、避けては通れないのが外壁塗装工事です。

外壁塗装は、外壁の見た目を良くするだけが目的ではなく、家を長持ちさせる工事と位置付けられています。

ここでは、外壁塗装工事の流れ、各工程の意味について説明しています。

外壁塗装をする時は、手抜きをせずに必要工程を踏まえた作業をしてくれる塗装会社に依頼してください。

■仮設足場組立

仮設足場組み立て

外壁塗装工事では、まず初めに仮設足場の組立を行います。

足場を組まずに工事OKとアピールする塗装会社がありますが、不安定な環境で作業をしようとしても丁寧な施工は難しく危険も伴います。

また、労働安全衛生規則第518条にて、「事業者は、高さ2メートル以上の箇所(作業床の端、開口部を除く)で作業を行う場合において墜落により労働者に危険をおよぼすおそれのあるときは足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない。」となっています。

足場の設置費用は決して安くはありませんが、作業員の安全と塗装の品質を維持するという意味で必須工程です。

仮設足場組立の際はシート養生もしっかりと行います。

作業中に隣家や周辺の建物に塗料が飛散してしまうと大変です。

また、シート養生には騒音を吸収する役割もあります。

近隣住民とのトラブルの原因にもなるため、足場組立とシート養生は丁寧に行っていきます。

外壁塗装工事に足場は付き物ですから、足場組立をせずに激安価格を提示する塗装会社には注意してください。

■高圧洗浄

外壁高圧洗浄

高圧洗浄は外壁の汚れを落とすために欠かせません。

自動車のボディを例にしても、汚れを落とさずにワックスを塗っても効果が激減するのと同じです。

高圧洗浄作業では高圧で水を吹きつけて、頑固な汚れを落としていきます。

汚れには砂ぼこりや粉塵のほか、古い塗膜、藻や苔などもあります。

古くなった住宅ですと藻や苔が見られることも多いです。

こうした汚れを除去すれば塗料が乗りやすくなり、耐用年数を延ばせます。

塗装は塗料を塗って終わりではありません。

地味な作業を徹底するからこそ、塗料の機能性をフルに発揮できるのです。

高圧洗浄は、下地補修を行う前に済ませておく必要があります。

作業前に雨が降れば外壁がきれいになるという声がありますが、頑固な汚れは雨では落ちません。

また、雨は外壁に直接当たらないことが多いので、大雨が降った後の作業でも高圧洗浄は必要になります。

■下地調整(Vカット処理)

外壁Vカット補修

高圧洗浄が終わった後は、Vカット処理などによるクラック補修を行っていきます。

外壁は常に雨風や紫外線などによるダメージを受けており、それらが蓄積することで傷んでくるのです。

クラックと呼ばれる割れが発生すると、クラックからの雨水の浸入による雨漏りの原因になるので要注意です。

雨漏りは屋根から生じるトラブルだと思われがちですが、実は外壁からも生じます。

クラックの処理をしないまま塗装すると、すぐに雨漏りが生じるなどの問題が発生しがちです。

外壁塗装は塗料を塗って終わりと思われがちですが、実は下地処理の工程こそ丁寧に行うべき作業が多いです。

なお、Vカット処理をする際には騒音や粉塵が発生するので、ここでもシート養生の効果が活きてきます。

シート養生は、前述の通り、塗料の飛散防止に加えて騒音防止の側面もあります。

■クラック処理(変成シリコン施工)

外壁シリコン処理

変成シリコン施工によるクラック処理をしました。

変成シリコンはクラック補修修理によく使用されている素材です。

塗装会社がコーキングをする時は、ポリウレタンや通常のシリコンよりも変成シリコンを使用することが多いです。

塗装する部分の補修に優れている、そのまま使用しても高い耐久性を発揮し塗料の乗りもよいなどのメリットがあります。

クラックを放置しておくとクラックの幅が大きくなり、大規模な修繕が必要になってきます。

大規模な修繕になると施工費用も嵩んでしまいますので、そうなる前に対処したほうが、施工費用を安く抑えられるのです。

外壁塗装は10年ごとに行うとよいと言われていますが、これは定期的なメンテナンスにも繋がるからです。

実際に外壁塗装をする際に、大量のクラックが見つかるというケースは少なくありません。

■アレスホルダーGIIの下塗り

外壁下塗り

下塗りにアレスホルダーGIIを使用しました。

多くの上塗り塗料に幅広く対応し、水性でにおいが少なく、厚膜型でクラック再発防止効果に優れています。

下塗りの際にはペイントローラーを使用しました。

こちらは塗料の飛散を防げる、厚みを持たせられるなどのメリットがあります。

外壁塗装といえば一度塗って完了と考えている方が多いですが、基本は3回塗りです。

この回数を減らせば減らすほど、耐久性は落ちてしまいます。

下塗りは外観を美しく仕上げるためにも欠かせません。

下塗りを行わないと塗料が外壁に浸透し、ムラが生じることがあります。

上塗りの密着性を高める役割もあり、それが耐用年数に関係してきます。

もし下塗りをしなければ、上塗りの塗料は短期間で剥がれてしまうのです。

■シリコンテックスによる中塗り

外壁中塗り

アレスホルダーGIIによる下塗りが終わったら、シリコンテックスで中塗りをしていきます。

シリコンテックスには、水性アクリルシリコン樹脂が含まれており、外壁をダメージや藻や苔などから守ってくれるのです。

透湿性も優れており、外壁の水分を効率的に追い出すことができます。

外壁塗装において中塗りは不要と思われがちですが、塗膜に厚みを持たせるという役割があるのです。

外壁は常に雨風や紫外線などの刺激にさらされています。

こうした刺激から外壁を守るためには、塗膜が薄すぎると問題があります。

塗装会社の中には中塗りをしないところもありますが、それにより外壁の耐久性が落ちるようでは本末転倒です。

弊社では中塗りの作業もペイントローラーを使用して丁寧に行います。

下塗りだけの状態と比べて、外壁がきれいになっているのがおわかりいただけますでしょうか。

■シリコンテックスによる上塗り

外壁上塗り

中塗りの時と同じくシリコンテックスを使用します。

上塗りは外壁塗装の仕上げとも言える作業で、美しい外観を引き出すために役立ちます。

外壁というのは、思いのほか見られているのです。

外壁がきれいだと新しい住宅に見えますが、外壁が汚れていると古い住宅に見えてしまいます。

美観を引き出すためには、上塗りを省くことはできません。

また、上塗りをすることで塗料の機能を最大限に引き出せるのです。

外壁塗装は手間暇をかけることで、美観の維持、耐用年数を長くするなどのメリットが期待できます。

上塗りが完了した後は、新築のような外観に生まれ変わります。

ぜひ塗装前と塗装後の外壁写真を比較してみてください。

■まとめ

高品質の外壁塗装工事をするために、欠かせない工程が仮設足場組立になります。

足場を組めば作業場が安定し、また作業スタッフの安全にも繋がります。

高圧洗浄は塗装する外壁全体に対して行い、頑固な汚れを一掃していきます。

そのあと、クラック補修などの下地調整をします。

地味な作業ではありますが、こうした塗装前の作業を手抜きせずに行うことが塗膜効果を長持ちさせるコツです。

下地処理ではVカット処理を行い、変成シリコンによる施工で仕上げていきます。

それから本格的な塗装が始まりますが、塗装は下塗り・中塗り・上塗りと三度に分けて行います。

それにより外壁の耐久性、美しさなどを引き出せるのです。

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